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制作現場に聞く!ゲームエフェクトQ&A【PART.01】


皆さん、こんにちは!LunchTime広報部です!

ゲームの世界を彩る、炎や煙、魔法、光の演出。キャラクターの技をかっこよく見せたり、攻撃の迫力を伝えたりと、ゲームエフェクトは作品の魅力を引き出す大切な要素です。

そんなエフェクトは、どのようなことを考えながら作られているのでしょうか?

普段はなかなか見えない、制作現場の裏側をご紹介します!


1|リサーチ・情報収集編

エフェクト制作、始める前にどこまで調べる?

エフェクト制作では、実際に作り始める前の情報収集が重要です。キャラクターの設定や作品の世界観、エフェクトの用途などを把握することで、目指す表現が見えてきます。

Q1. 制作前に、どんな情報を確認していますか?

まずは、制作に入る前に確認しておきたい情報について聞いてみました。

「しっかり資料を見て、必要な要素をリストアップします。」

「資料は多ければ多いほどいい。なんとなくで作らないように心がけています。」

「エフェクトのテイスト(リアル調やセル調)、属性、特徴(斬撃や魔法など)を確認します。」

「世界観やエネルギーの種類、設定資料、発注書などを確認します。」

エフェクトの見た目だけでなく、属性や用途、作品の世界観まで確認するという回答が集まりました。

同じエフェクトでも、リアル調なのかセル調なのか、攻撃に使うのか回復に使うのかによって、適した形や動きは変わります。制作の目的や設定を理解しておくことが、表現の方向性を決める第一歩になっているようです。

Q2. 世界観に合ったエフェクトを作るため、普段から観察しているものはありますか?

「好きな世界観のゲームを観察します。」

「アニメ、映画、ゲーム、ミュージックビデオなど、幅広く見ています。」

「世界観ごとに参考にする作品を決めています。」

普段から幅広い作品に触れる人もいれば、世界観ごとに参考作品を決めたり、資料を整理して見返せるようにしたりする人もいるようです。

日頃からさまざまな表現に触れておくことは、制作中にアイデアが必要になった時にも役立ちます。ゲームを遊ぶ時も、エフェクトの形や動きに注目してみると、新たな発見があるかもしれません。

Q3. 参考資料はどうやって集めていますか?

イメージを具体化するために欠かせない参考資料。デザイナーは、どんなものを活用しているのでしょうか?

「YouTubeやArtStationで探します。」

「エフェクトならゲームの実況動画、構図ならアニメの見せ場のシーン。」

「アニメ、映画、ゲーム、動画など。生活の中で見かけるものも参考にします。焼き肉の炎は、おいしいお肉も味わえて一番オススメ!」

ゲームやアニメなどの作品に加え、YouTubeやArtStation、Pinterestといったサービスも活用されているようです。

さらに、参考になるのは作品の中だけではありません。炎の揺らぎや川の水の流れ、冬の車の排気口から出る煙など、身近な現象にもヒントが隠れています。

静止画から形や色を観察したり、動画から動きやタイミングを学んだりと、目的に応じて資料を使い分けることが大切です。日常の中でもアンテナを張っておくと、表現の引き出しが増えていきそうですね。

Q4. 情報が少ない時は、どうやってイメージを膨らませていますか?

制作に必要な情報が十分にそろっていない時、どのようにアイデアを広げているのでしょうか?

「いろいろなリファレンスを見て、表現を探ります。」

「その現象が起きたら、次に何が起こるかを考えて、自分なりに理由を付け足してみながら制作します。」

「関連性のある属性やテイストの動画を見てイメージを膨らませます。どんなにオリジナルな演出でも似た物質や現状はあると思います。」

似た表現を探すだけでなく、現象の前後を想像したり、関連性を見出してより多くの選択肢を探るなど、アイデアの広げ方はさまざまです。

情報が少ない時こそ、限られた条件から必要な要素を考え、別の作品や現象をヒントにする工夫が活きてくるようです。

Q5. リサーチをしてから作る? それとも、まず作ってみる?

最後に、リサーチと制作の進め方について聞いてみました。

「リファレンスを結構集めてから作ります。はじめのうちは特にゴールが見えていないと迷子になるのでオススメです。」

「作りながら方向性を探るタイプですが、インプットが足りていないと自然現象に合っていない不自然なものができるため、基本的に情報収集をしてから始めたほうがいいです。(戒め)」

「少し資料を集めて作り始め、行き詰まったらいったん止めて、また調べます。」

「最初に軽くリファレンスを集めて、各パーツの見た目を想像できたら作業を始めます。進める中でつまずいたら、もう一度リファレンスを集めます。」

エフェクト制作を始めたばかりのうちは、しっかりと資料を集め、完成イメージを固めてから制作に取りかかるのが基本です。

一方、経験を積んでいくと、事前に十分なリサーチを行う人もいれば、まずは試作してみて、制作を進めながら必要な情報を集めていく人もいるなど、それぞれの制作スタイルが生まれてくるようです。

リサーチを重視するか、手始めに試作するかは、作りたい表現や制作状況によっても変わります。調べることと作ることを行き来しながら、よりよい表現を探していくのも、エフェクト制作の特徴といえそうです。


2|テクスチャ制作編

テクスチャを作る時に考えていることは?

画像左がテクスチャ。炎や煙、魔法の光など、エフェクトの見た目を形作る重要な素材です。ただきれいに描くだけでなく、作品のスタイルに合っているか、ゲーム内でどのように見えるかなど、さまざまな視点が必要になります。

Q1. テクスチャを作る際、特に意識している要素は何ですか?

「作るエフェクトのテイストに合っているかどうか。例えばセル調のエフェクトを作るのにリアルなオーラっぽいテクスチャを作っても、あまり使えない。(例外はありますが……)」

「四角い面積になるべく無駄なく描写できているか、余白が多いと半透明で使用では処理負荷がかかることがあります。」

「後からほかの人がデータを触りたい時に触りやすいよう、編集可能な作り方にして、中身も整理して保存します。」

「シルエットと描画面積です。テクスチャがどのくらいの大きさで使われるかを考え、サイズを調整します。」

見た目の美しさだけでなく、作品との相性やデータの扱いやすさまで考えていることがわかります。

細かく描き込めばよいというわけではなく、エフェクトとして表示した時に形や動きが伝わることも重要です。また、後から編集しやすい構成にするなど、制作全体を見据えた工夫も欠かせません。

Q2. テクスチャが思いどおりにならない時、どこから見直しますか?

「まずはシルエットを見直します。」

「何かを大きく変えてみると、今までの問題点が浮いてくるので、そこから見直します。」

「テクスチャを何度も修正しても目指す見た目にならない時は、意外とエンジン側のマテリアルや動きの調整が原因の場合もあるので、そちらを見直してみます。」

細部を調整するだけでなく、シルエットや制作方法、ゲームエンジン側の設定まで見直すという回答がありました。

テクスチャ単体ではよく見えても、実際にエフェクトとして組み込むと想定どおりにならない場合もあります。うまくいかない時は原因をひとつに決めつけず、別の視点から確認することが大切です。

Q3. 「このテクスチャはうまくできた」と判断する基準は?

「目指していた見た目になっていることです。」

「制作環境に入れて、求めていたビジュアルが出た時。」

「使い回しができたり、バリエーションを作りやすかったりすることも意識します。」

テクスチャの完成度は、画像単体の見た目だけでは決まりません。目指す表現を実現できているか、ゲームエンジン上で意図した見え方になるかも重要な判断基準です。

さらに、色や形を調整しやすいことや、ほかの表現にも応用できることも、制作現場では役立ちます。見た目と実用性の両方を考えていることがうかがえます。

Q4. 初心者がテクスチャを作る時に陥りやすい問題と、改善のコツは?

「こだわりすぎなくていいかもです。大抵、エンジン側のシェーダーでいろいろ組み合わせて表現を作れるので、それを加味した作り方をしてみましょう。一枚で完結させようとすると難しい。」

「最初から複雑にしすぎず、シンプルなものから作ってみるとよいと思います。」

「参考資料の見た目をテクスチャだけで再現しようとせず、早い段階でエフェクトに組み込んで動かしてみます。」

初心者のうちは、テクスチャそのものを作り込むことに集中してしまいがちです。しかし、実際のエフェクトは、テクスチャだけでなく、動きやマテリアル、パーティクルなどが組み合わさってできています。

まずはシンプルな素材を作り、早い段階でエフェクトに組み込んでみる。ゲームエンジン上で見え方を確認しながら改善することで、完成形をイメージしやすくなります。

すべてを手描きで作る必要もありません。ツールの機能などを活用しながら、表現に合った方法を選ぶことも大切です。


まとめ|観察と試行錯誤が、表現の引き出しになる

今回のQ&Aでは、制作前のリサーチからテクスチャ制作まで、デザイナーそれぞれの工夫を聞くことができました。

世界観や用途を理解し、参考資料から表現のヒントを集めること。そして、実際に作りながら見え方を確かめ、必要に応じて改善していくこと。

その方法は人それぞれですが、共通しているのは、目指す表現に近づくために考え、試し、工夫を重ねていることです。

普段遊んでいるゲームのエフェクトも、少し視点を変えて観察してみると、新しい発見があるかもしれません。華やかな演出の裏側にある、デザイナーたちの仕事やこだわりを感じていただけたらうれしいです。

次回のQ&Aでは、初めてのエフェクト制作におすすめのテーマや制作時のアドバイス、デザイナー達のソフトについて深堀りしますのでお楽しみに!