皆さんこんにちは!LunchTime広報部です!
ゲームエフェクト制作をするうえで欠かせない「テクスチャ」。
前回の「テク散歩」では、街中にあるひび割れや金属の質感から、雷・水のエフェクトに使えそうな素材を探しました。
普段何気なく見ているものでも、少し視点を変えてみると、エフェクト制作に活用できる素材が以外とたくさん見つかります。
今回も、そんな身近な素材を探しに街に出かけてみました!
今回のエフェクトのテーマは…
「冷気を感じるエフェクト!」
冷気といえば、冷たい空気が漂う様子や、地面に溜まる霧、魔法が発動したときの冷たい雰囲気など、さまざまな表現が思い浮かびます。
今回はそんな「冷たさ」を感じるエフェクトを制作していきます!
散歩に行きます!
今回は会社付近の市ケ谷駅周辺を歩いていきます!
周辺を歩いていると、まず目に入ったのはこちら!

路地裏で見つけたマンホールです!
街中ではすっかりおなじみのマンホールです。
何気なく見ればただのマンホールですが、よく観察してみると表面には規則的な形や模様が入っています。
この模様…
なんだか魔法陣っぽく見えてきませんか?
円形のシルエットに加えて、細かなパターンが組み合わさっていることで、魔法陣のベースとして使えそうです。
良い素材になりそうなので、使用していきます!
続いては、もう一つの素材を探します。
今回作りたいのは「煙」。
煙と言えば、ふわふわとした不定形な形や、濃淡のあるモヤっとした表現が特徴です。
そんなことを考えながら空を見上げると….

市ヶ谷橋から見た雲です!
ありました!
雲です!!
雲は輪郭が一定ではなく、場所によって濃淡も異なります。
そのまま使うのではなく、形や明暗をうまく加工すれば煙や霧のような表現に使えそうです。
今回はこの2つの写真を使って、エフェクトを制作していきます!
それでは会社へ戻って、テクスチャを作っていきましょう!
手に入れた素材を加工します!
それでは撮影した写真を加工してテクスチャにしていきます。
使用するソフトはPhotoshop。
最終的なテクスチャサイズは、今回も512x512pixelの正方形にします。
まずはマンホールから。
魔法陣エフェクトの制作のコツは、
複数のレイヤー(パーツ)に分けて作ること
です!
例えば、外周の模様・中心のシンボル・文字や装飾など、それぞれを別のパーツとして用意します。
パーツを分けておくことで、ゲーム内で組み合わせる際に、それぞれの回転方向や速度を変えたり、発光の強弱を調整したり、表示・非表示に切り替えたりといったさまざまな表現が可能です。
一枚のテクスチャとして完成させるのではなく、後から組み替えられる「素材」として作っておくことで、同じパーツでも組み合わせ方を変えるだけで、異なる魔法陣を表現できます。



今回は上記のようなパーツに分けてみました。
それでは魔法陣として使用するため、模様の部分を白く塗りつぶしていきます。
このように加工して、完成したものがこちらです!



続いて、雲の写真を加工していきます。
まずはカラーを取り除いて白黒にします。
煙のテクスチャでは、白と黒の境界をはっきりさせすぎず、グレーの幅を残すことがポイントです。
濃い部分は煙の密度が高く、薄い部分は煙が透けているような表現ができます。
このように加工すると、雲が持っていたふわっとした輪郭を残しつつ、煙のテクスチャとして使いやすい形に仕上げることができます!
それでは、テクスチャとして活用しやすくするために、四隅の不要な部分を消去していきます。
また、白く明るい部分が強く出ていると、煙として見たときに不自然さが目立ってしまうため、全体の色味を調整して自然な濃淡に整えていきます。
そして加工したものが、こちらです!


左:加工前 右:加工後
このテクスチャを、煙の表現に使用していきます!
完成エフェクトを見てみよう!
それでは、制作したテクスチャを実際のエフェクトに組み込んでみましょう!
まずはこちら。

【完成した魔法陣エフェクト】
マンホールの模様から作ったテクスチャが魔法陣になりました!
円形の形状と細かな模様を活かすことで、複雑な魔法陣を一から描かなくても、それらしい情報量を持たせることができます。
続いてはこちら!

【完成した煙エフェクト】
雲から作ったテクスチャを使って、煙を制作しました。
雲の持っていた自然な濃淡を活かすことで、均一な形ではない、少し不規則な煙の表情を作ることができました。
煙がゆっくりと揺らめきながら広がっていくことで、熱を持った煙とは少し違う、ひんやりとした空気感を演出しています。
魔法陣と組み合わせてみると……

【魔法陣+煙の完成エフェクト】
いかがでしょうか?
マンホールと雲から、冷気を感じる魔法エフェクトへと変化しました!
最初に素材を見たときには、まさかマンホールが魔法陣に、雲が煙になるとは思いませんよね。
まとめ
今回の「テク散歩」では、
マンホール → 魔法陣
雲 → 煙
という組み合わせで、冷気を感じるエフェクトを制作しました!
一見すると見慣れたマンホールと雲ですが、それぞれの特徴に注目してみると、それぞれエフェクト制作に活かせる特徴が見えてきます!
テクスチャ制作では、素材そのものを再現するだけでなく、
「この素材のどこを使えば、別のものに見立てられるだろう?」
と考えてみることも大切です。
日常の中で通り過ぎているマンホールや、何気なく見上げている雲。
そんな身近なものが、少し視点を変えるだけでエフェクト制作の素材になるのです。
皆さんも街を歩き時は、ぜひ「これは何のテクスチャに使えるかな?」という目線で周りを観察してみてください!
今後もエフェクトにまつわる記事やランチタイムのことを発信していきます!
ぜひ、次回の記事もお楽しみに!
