エフェクト 知識

ゲームエフェクト制作で使ってはいけないロゴ・マーク— 気を付けるべき点

皆さんこんにちは!LunchTime広報部です!!

エフェクトの魔法陣やゲームの演出に使いたくなる紋章やマーク。しかし、見た目や世界観に合っていても、法的・文化的に問題となるシンボルが存在します。本記事ではゲームエフェクト制作において「使ってはいけないロゴ・マーク」とその理由をいくつか解説します。
知らないと大変な問題になることもありますので、これを機にぜひとも覚えておくと良いかと思います。

それでは、最後までお付き合いください!

なぜゲームエフェクトでもNGマークの知識が必要なのか

エフェクトは視覚的に強い印象を与えるため、ロゴやシンボルを組み込むとプレイヤーの記憶に残りやすくなります。

しかしその分、現実の団体や文化と結びついてしまうリスクも高いです。
商用ゲームであればなおさら、配信プラットフォームの審査や国際市場での反応を考慮する必要があります。

仕事としてデザインする際に予め使用しないようにと共有される場合もありますが、知識として頭に入れておくと良いでしょう。

ゲームで避けるべき主要なマーク類

以下はゲームエフェクト制作時に特に注意すべきマークのカテゴリです。

  • 企業ロゴや商標(現実のブランドロゴ、著名なゲーム/映画のロゴなど)
  • 認証・検定マーク(有機JAS、ISO、エコマークなど)
  • 公的な章や軍・警察などのエンブレム
  • 宗教・文化的シンボル(六芒星、卍など)
  • 国際的に保護されたマーク(赤十字、五輪マークなど)

既存のブランドロゴなどを使用してはいけないという点は、ほとんどの方が理解していると思いますが、初めて聞くものもあるかと思いますので、上記の中からいくつか抜き出して紹介したいと思います。

文化的に特に敏感なシンボル:六芒星と卍

魔法陣や紋章として使われがちな「六芒星(六角形の星形)」「卍(まんじ)」については、ゲーム業界での扱いが特に慎重です。

六芒星(ダビデの星)

六芒星はユダヤ教を象徴するシンボルとして認識されることが多く、宗教的・民族的な意味合いを持ちます。意図せずに宗教的メッセージを含んでしまうと、配信先の国やユーザー層によっては問題視される可能性があります。魔法陣の装飾として採用する場合は、別の幾何学模様で代替するか、完全に架空のモチーフを作ることをおすすめします。

卍(まんじ)とハーケンクロイツの区別

日本国内では寺院地図記号として馴染みがある一方、欧米ではナチスのシンボル(ハーケンクロイツ)と混同されやすく、重大な炎上や配信停止の原因になり得ます。特に歴史的な背景に敏感な地域向けに配信する場合は、卍の使用は避けるのが安全です。

国際的に保護されたマーク

国際的に保護され、厳密に使用のルールが決められており、許可なく使用することはできないマークがあります。

赤十字

”赤十字マークは、戦争や紛争などで傷ついた人々と、その人たちを救護する軍の衛生部隊や赤十字の救護員・施設等を攻撃から守るために使用(表示)するマークです。紛争地域等でこの「赤十字マーク」を掲げている病院や救護員などには、絶対に攻撃を加えてはなりません。これは国際的な取り決め(ジュネーブ条約)によって厳格に定められています。„
そのため本当の赤十字マークを掲げている機関と混同を避けるため、日本赤十字社など、法律で認められた組織以外が正当な理由なく使用することは禁止されています。

※本来は赤色です。

※画像は例示です。実際のロゴやシンボルは権利者の許可なく使用しないでください。

赤十字と同じ意味のマーク

赤十字は特定の国では十字架を連想させるため、赤い三日月を赤十字のマークとして使用しています。また同じような理由から赤いひし形(赤水晶)のマークも赤十字と同等の意味として使用されています。赤十字と同じように法律で認められた組織以外が正当な理由なく使用することは禁止されていますので注意しましょう。

※本来は赤色です。
※画像は例示です。実際のロゴやシンボルは権利者の許可なく使用しないでください。

五輪(オリンピックシンボル)

オリンピックの五輪マークは、世界の5つの大陸(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニア)の団結と、世界中の選手が集まることを表現しています。オリンピックのロゴマーク(エンブレム)などの知的財産は、国際オリンピック委員会(IOC)や各大会の組織委員会、日本オリンピック委員会(JOC)などが権利を持っており、無断での使用は法的に禁止されており、法的措置の対象となります。

※本来は五色です。

その他(家紋)

戦国時代などをベースとしたゲームでは家紋のデザインも使用されることがありますが、日本の家紋は知的財産権の保護の対象となっており、一部の家紋は著作権や商標権の保護を受けているため、無断で使用することが禁じられています。例えば、「菊花紋章」などは、皇室の紋章であり著作権保護されているので注意しましょう。

写真は徳川宗家の三つ葉葵

引用元:Wikipedia

その他、星と三日月でイスラム教のシンボルを連想させたり、ケルト十字というケルト系キリスト教の特徴的なシンボルを連想させるマークもあります。気になる方はご自身で調べてみましょう!

法的リスク:ゲーム制作で起こり得る問題

  • 配信停止・審査落ち:プラットフォーム規約や各国の検閲基準により、問題のある表現は審査で弾かれます。
  • 損害賠償や差止め請求:商標や著作権を侵害した場合、権利者から法的手段が取られる可能性があります。
  • 炎上・評判の低下:スクリーンショットや動画がSNSで拡散され、ブランドイメージに大きなダメージを与える可能性があります。

このようにロゴマーク一つのデザインで大変な問題になることもありますので、仕事として制作する際には気をつけましょう。

代替デザインのアイデア(エフェクトで世界観を壊さない工夫)

禁止されるマークに似ないようにしつつ、魅力的なエフェクトを作る方法をいくつか紹介します。

  • 抽象化:既存の形を分解し、リピートパターンやノイズで再構築する。
  • 架空の紋章を作る:ゲーム世界の文化や歴史に基づく架空のシンボルを設計する。
  • 色とアニメーションで差別化:形状が似通ってしまっても、色使いや動きで印象を大きく変える。

※特に赤十字については、それを連想できるデザインそのものを避けるのが無難です。

まとめ:チェックリスト(お仕事用)

最後に、実務でも使える簡潔なチェックリストを示します。デザイン制作時や提出前に確認すると良いでしょう。
(デザインに不安がある際には提出時ではなく、早い段階で確認しましょう。)

ゲームエフェクトNGチェックリスト

1) 現実の企業ロゴや有名作品の要素が含まれていないか
2) 認証マークや公的マークを模した要素がないか
3) 宗教や民族と結びつくシンボル(六芒星、卍等)が含まれていないか
4) 海外市場で問題になり得る表現がないか
5) 不明点は法務またはパブリッシャーへ相談

以上が、「ゲームエフェクト制作で使ってはいけないロゴ・マーク— 気を付けるべき点」についての解説でした。

ロゴやマークについては意外と知らない部分も多々あるかと思いますが、仕事として制作する際には無知ではすまない場面もあります。
エフェクトは、ゲームの中でユーザーの目につきやすい部分ですので、そういった点も意識して制作するようにしましょう。

そして、これを機にロゴやマークについて興味を持った方は、ぜひ歴史的背景など合わせて調べてみてください。より深く理解できるかと思います!

今後もエフェクトにまつわる記事やランチタイムのことを発信していきます!
ぜひ、次回の記事もお楽しみに!!

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