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【テク散歩】散歩でTextureを見つけよう~第3弾~

ゲームエフェクトを制作するうえで、テクスチャは欠かせない存在です。

せっかく時間をかけてエフェクトを作っても、「どこか作り物っぽい」「なんだかしっくりこない」と感じたことはありませんか?

そんなときに大きな役割を果たしてくれるのが、テクスチャです。

今回の「テク散歩」では、街を歩きながら目に留まった風景を撮影し、その中からテクスチャとして使えそうな要素を切り出していきます。

さらに、作成したテクスチャを実際にUnityへ取り込み、ゲームエフェクトとして活用するところまでをご紹介します。

「テクスチャってどう作ればいいの?」
「もっと表現の幅を広げたい!」

そんな方のヒントになるような内容を目指しています!

そんなテク散歩が気になる方は、過去のテク散歩記事もぜひご覧になってみてくださいね。

エフェクト制作を支える「テクスチャ」の力

そもそもテクスチャとは?

「テクスチャ(Texture)」は、本来、織物の「織り方」や「質感」を意味する言葉です。そこから転じて、物体の表面の手触りや素材感、全体の風合いを表す言葉として使われるようになりました。

絵画の世界では、絵の具の厚みや凹凸、砂やメディウム(絵の具に混ぜる表現用の材料)によって生み出される質感や立体感を指し、作品に奥行きや豊かな表現を与える重要な要素となっています。

このように、テクスチャという言葉は業界によって少しずつ意味が異なります。

3DCGでは「モデルに貼る画像」という意味で使われることが多く、それだけ覚えていても十分ですが、本来の意味を知っておくと「質感を表現するための情報」というイメージがより掴みやすくなります。

では、ゲームエフェクトで使うテクスチャはどのような役割を持っているのでしょうか。

大きく分けると、次の3つがあります!

  • 色や模様を与える
    エフェクトの見た目となる色や柄を表現する、最も基本的な役割です。
  • 質感を演出する
    炎、水、煙、雷などの自然現象が持つ特性、さまざまな物体の手触りや質感を表現します。
  • 情報量を増やす
    ノイズや細かな模様を加えることで、時間の経過によって劣化したような、自然さやリアリティが生まれ、「そこに存在している」ような説得力が増します。

エフェクト全体の質感やライティングはマテリアル側が担う部分も多いですが、表面の模様やディテールを決めるのはテクスチャです。

つまり、エフェクトの印象を大きく左右する重要な素材と言えるでしょう!

いざテク散歩へ!

それでは、今日もテクスチャを探しに出かけましょう!

今回のテーマは、雷と水のエフェクトです。

ただし、最初から川や海辺、工業地帯へ向かうことはしません。

完成形を意識しすぎると、「水なら水辺」「雷なら電柱」といった固定観念に引っ張られ、視野が狭くなってしまうからです。

実際には、思いもよらない場所にエフェクト制作のヒントが隠れています。

とはいえ、身の回りにあるものはすべてテクスチャの候補です。何も決めずに歩き始めると、素材が多すぎて何を撮ればいいのか迷ってしまいます。

そこでおすすめなのが、場所と制限時間を決めること。

制約があることで自然と観察するポイントが絞られ、短時間でも面白い発見が生まれやすくなります。

ということで、本日のミッションはこちら。

「20分以内に会社周辺で、雷と水のエフェクトに使えそうな素材を見つける!」

それでは、テク散歩に出発です!

この日は天気もよく、お散歩日和でした。

気分も軽く、会社周辺をサクサク進んでいくと雰囲気のある階段をみつけました!

おや…?このひび割れは、雷撃に使えそうですね!

パシャリ…!

タイムリミットも近づいてきて、水のエフェクトに使えそうなものをうろうろと探します。

ちらりと横目でみたポール。

一カ所だけ、人が触れた回数が多いのか擦り切れています。

ムムム…この「ゆらぎ」の表情は水面を彷彿とさせませんか…?

パシャリ…!

時間もジャスト20分です!見事に目標を達成できました!

散歩で気分転換もできて一石二鳥でしたね!

さあ、エフェクトをつくりに会社に帰りましょう~!

手に入れた素材を加工しよう!

それでは、写真を加工していきます!
今回はPhotoshopで加工しましたが、こちらのツールに関しては皆さんが使いやすい加工ソフトをご使用ください!

テクスチャのサイズは最終的に「512×512」pixelの正方形にします。

サイズ感を考えながら良いカットをみつけてみましょう!

加工のポイントは

1.「カラー」ではなく「白黒」にする

2.アルファ抜き(必要画像の分離・抽出する処理)したあとは黒で埋める

3.グレー幅が多いと滑らかな表現になることを意識する

私が用意した雷の素材は1枚の画像ですが、角度やグレー幅を変えたり

カットする部分を異なる箇所にしたことで2つのテクスチャを用意できました!

水のエフェクトに使えそうなテクスチャはどんな動きになるか想像できますか?

光沢のある鉄ポールでしたが、有機的な見た目に変化しましたね。

すでに水面の揺らめきがみえてきそうです…!

完成エフェクトをみてみよう!

それでは、制作したテクスチャを実際のエフェクトに組み込んだ結果をご覧ください!

石階段のひび割れをもとに、雷属性の稲妻エフェクトを制作しました!

ひび割れの形状を活かすことで、自然な稲妻のリズムを表現しています。
ひびの大きさや濃淡がそれぞれ異なるため、電撃の強弱や動きにもバリエーションを持たせることができました。

次は、水属性の水球です!

水のうねりや透明感、光の反射が美しく表現できたと思います。
特に、素材写真にあった金属の剥離した質感が、水面のゆらぎとうまく馴染み、良いアクセントになってくれました。

まとめ

テクスチャ制作では、新しい素材を探すことだけでなく、身近なものをどう見立てるかも重要です!
今回は時間を決めて、身近な場所だけで素材探しに挑戦しました。
制作効率を上げたい方や、表現の引き出しを増やしたい方の参考になれば幸いです。

普段見過ごしているものが、作品づくりに使える素材へと変わります。
制作のヒントとして今回の「テク散歩」をご活用いただけたら嬉しい限りです!

今後もエフェクトにまつわる記事やランチタイムのことを発信していきます!
ぜひ、次回の記事もお楽しみに!!