皆さんこんにちは!!
LUNCH TIME広報部です!
本記事では【エフェクトデザイナーにおけるコミュニケーション術】について解説していきます!
「コミュニケーション術ってどの職種も同じでは?」と思った皆さん!
エフェクトを言葉で表現してみてください。どうですか?難しくないですか?
企業様とお打ち合わせしている時に、エフェクトのコミュニケーションの悩みを聞いたり、ランチタイムの擬音を使わないで説明する方法を教えて欲しいと言っていただくことがありましたので、今回記事にしてみました!
エフェクトデザイナーを目指しているあなたにも、エフェクトデザイナーを抱える企業のみなさまにもぜひ読んでいただきたいです!
それでは、エフェクトデザイナーの独特のコミュニケーション術について解説していきます!
- エフェクトデザイナーのコミュニケーションの特徴
- 擬音を使わないコミュニケーション術とは
- なぜ擬音を使わない方がいいのか
- エフェクトデザイナーでも賛否両論
- 擬音なしの説明スキルも習得できるLunchTimeエフェクトラボ
- まとめ
エフェクトデザイナーのコミュニケーションの特徴
まずは、求められる部分より先に、エフェクトデザイナーあるあるコミュニケーションについて解説します。
この記事を見ているみなさんは、少なからずエフェクトを知っている方達が多いと思います。
では一度、一つお題を出します。
下の画像の説明を考えてください。
どうでしょうか。
回答に擬音が使われていないよ!という人はいますか?
大体の方が、下記のどれか、もしくは一部に下記が含まれている回答になっていると思います。
- ピカッ!ドカーン!
- パンッ
- ズドーン
- ピシャーン
全て擬音ですよね。
このように擬音だけか、もしくは説明の一部に擬音が使われていると思います。
こういったところからわかる通り、エフェクトはとにかく擬音を多用して表現することが多いです。
エフェクトデザイナー同士であれば、擬音で伝わることもあるのですが、各個人擬音に当てはめているイメージが少しずつ違うので、ニュアンスが伝わりづらいです。
皆さんもう分かりましたね?
エフェクトデザイナーに求められるコミュニケーション術は…「擬音を使わないコミュニケーション術」です!!!!!!!!
擬音を使わないコミュニケーション術とは
前述の通り、エフェクトって擬音を使った方が説明しやすいことが多々あります。
ただ、やはり伝わりにくいので、擬音を使わないで説明する時に抑えるポイントを3つ解説していきます。
- 要素
- 流れ・動き
- 数値
▼要素
エフェクトにおける要素とは、煙・石・風・剣線・稲光・粉塵・火花などのパーツのことを指します。
メインの稲妻が走ってても周りが何もなかったりすると、"要素が少なくて簡素"と評価されたりなど、「要素」という言葉を使うことがよくあります。
擬音を使わずにエフェクトを説明する時は、この「要素」が一番大事です。
画像のエフェクトをもう一度ご覧いただき、どんな要素があるか探してみてください。
↓
みなさん何個見つけられましたか?
答えは下記の通りです。
↓
- 雷
- 放電
- 火花
- 岩
- フラッシュ
- 衝撃波
- 地面の照り返し
このようにこのエフェクトは7つの要素でできています。
要素が何か分かったところで次に行きましょう!
▼流れ・動き
エフェクトにおける流れとは、始まりから終わりの動きと、各パーツの出現・消失タイミングのことです。
同じような言葉で「起承転結」もありますね。
パーツがどのように出現してどのように動き、消えていくのかも説明できると、より解像度が上がっていきます。
今回のエフェクトは静止画ですが、要素に動きの情報を足していきます。
流れ・動きにはマーカーをつけて分かりやすくしますね。
放電している雷が上から走り、着地した瞬間にフラッシュが発生し、同時に地面の照り返しが起きている。
着地した衝撃で、火花や砕けた岩、衝撃波などが飛び散っている。
どうでしょうか。
より分かりやすく画像のエフェクトを説明できていると思いませんか?
このように、要素に動きの情報を足してあげるだけで、グッと分かりやすくなります。
さらに分かりやすくするために、次に行きましょう。
▼数値
これは少し上級者向けの内容です。
特に業務としてエフェクトを作る方にぜひ習得してほしいポイントです。
数値とは、エフェクトを制作する時にツール上で動きを制御するための数値や、フレーム数のことです。
エフェクトは、「タメツメ」や「尺感」「寿命」という言葉をよく使うことから分かる通り、時間はとても大事です。
例えば「雷の寿命を0.2秒伸ばして欲しい」や、「着弾のタイミングを5フレーム後ろにずらして欲しい」など、修正対応を依頼する時やFBする時などに特によく使います。
それ以外にも、自分で作ったエフェクトを説明する時にも、要素 / 流れ・動きだけではなく、数値を入れられるとより詳しく伝えられますし、なにより正確です。
では静止画のエフェクトの説明に数値の情報を入れていきましょう!
数値のところにはマーカーが引いてあります。
放電している雷を0.6秒間上から走るように表示させる。着地した瞬間に0.2秒程度フラッシュが発生し、着地と同時に地面の照り返しが起きている。
着地した瞬間から2フレーム後に着地地点から、火花や砕けた岩、衝撃波などが飛び散ることで力の流れを表す。
全体の尺を3秒以内にすることで、テンポの良いエフェクトにしている。
ここまでできたら、完璧です。
なぜ擬音を使わない方がいいのか
ここまで抑えるべき3つのポイントについて解説してきました。
でも、そもそもなぜ擬音を使わない方がいいのでしょうか?
それは、エフェクトデザイナーは他職種の人と多く関わる職業だからです。
エフェクトは下流工程(最後の方の工程)ということもあり、調整がたくさん入ることが多いです。
その都度、他のセクションの方と連携を取る必要が出てきます。
なのでエフェクトデザイナー以外の方にも誰にでも伝わりやすい、擬音抜きの説明スキルがとても重要です。
エフェクトデザイナーがどういった職種の方とよく連携をとるのか、については、また別の記事で解説いたします。
エフェクトデザイナーでも賛否両論
これまでエフェクトデザイナーの共通言語「擬音」みたいな雰囲気で話を進めてましたが、実はそうではありません。
エフェクトデザイナーの中でも二種類の人間がいます。
- 擬音だけでどんなエフェクトか理解できる感覚派
- 擬音で説明されても理解できない論理派
割合としては、ちょうど半々くらいでしょうか。
(なんとなく想像はつくけど、微妙といった真ん中層もいます。)
どちらが優れているとかではなく、擬音で説明というのはとても人を選びます。
「だったら誰にでも伝わる擬音なし説明を習得していた方がいいよね」といったエフェクトデザイナーの話はよく聞きます。
ですが、擬音で説明した方がわかりやすい派と絶対擬音を使わない派がランチタイムの中にも二分しているのが現状です。
擬音なしの説明スキルも習得できるLunchTimeエフェクトラボ
LunchTimeエフェクトラボでは、前述したような擬音を使わない説明法を教え、かつ合同FB会で相手にエフェクトについて伝える練習を毎週行います。
エフェクト制作スキルを上げることももちろん大事ですが、擬音を使わない説明の指導は企業様からも高い評価を得ています。
企業様から直接お話しを聞く際に、「エフェクトデザイナーはやっぱり擬音が多かったりしてコミュニケーションが難しいんだよね…」と言ったお声をよく聞きます。
ですのでLunchTimeエフェクトラボでは、こういったコミュニケーションの部分も含め、バージョン管理ツールを使用した制作環境など、エフェクト制作スキル以外に、実際の現場で必要になるエフェクトデザイナーに特化した指導を行います。
まずは説明会にお越しください!↓↓↓
まとめ
皆さん、最後までお読みいただきありがとうございます!
この擬音問題はよく話で出てくる割には、意外と詳しく解説していたり指導できる方もいらっしゃらないというのが現状でしたので、思い立って書いてみました。
意外と企業様が見てくれているようで、筆者はびっくりしています。
正直、この方法を身につける身につけないは自由だと思いますが、誰にでも伝えられる技術というのは身につけていて損は絶対ありませんので、本記事を参考に頑張ってみてください!
それでは次回の記事をお楽しみに〜